2014年6月11日水曜日

昼夜兼行は時代と共に

6月もはや中盤にさしかかり,梅雨にふさわしい愚図ついた空模様が
続いておりますが,いかがお過ごしでしょうか?
私事で恐縮ですが,つい先日,実年齢が42となったのですが,41歳
最終盤での出来事から感じましたことを今宵は.

6月初めの月曜日.僕は長野県松本市から,大阪行きの夜行バスに
乗車する機会がありました.またもや私事ですが,30歳を迎える直前
に南海堺駅から東京駅行きの夜行バスを利用した以来,12年ぶりの
夜行バスだったのです.
初めての3列シート,夜行仕様の高速バスも初めての経験でした.
さて,定刻の22時30分.松本駅前のバスターミナルを発車したバス
は,岡谷市内で乗客を拾い,中央道の辰野P.Aを23時50分に出発し
てから,いよいよ完全遮光モードに入りました.
座席は前から2列目の窓側,側面窓のカーテンは,しっかり固定され
遮光は完璧.そしてあろうことか大型フロントガラス越しの前方展望を
完全に遮る黒いカーテンが閉じられ,車内はデジタル時計とフットライ
トにうっすらと照らされるだけの文字通り「お休みモード」に入りました.

先ほどの辰野P.Aでのトイレ休憩が今夜最後の降車できる休憩で,翌
朝滋賀県内のP.Aまで乗客はバスから降りられません.もちろんバス
車内のトイレは使用可なのですが・・・

正直,「苦行」の2文字以外の何ものでもありませんでした.

たしかに,座席そのものは大きくリクライニングします.左右に接する
座席もありません.その点だけは居住性に優れているといえましょう.
でも,窓の外の景色を確かめられず,いまどのあたりを走行している
のか?を確かめられず,路面凹凸による衝撃がダイレクトに座席下
から伝わる状況は,まさしく「苦行」そのものだったのです.

途中,何処かのS.AかP.Aで運転手の休憩がありました.恵那山トンネル
もいつの間にかくぐり抜けていたようです.時計は「3:00」を回り・・・


バサッ!

前方展望を遮っていたカーテンが,運転手の手により両側へ開けられ
ました.時刻は4時50分.バスは草津P.Aに停まっていました.昨夜,
予定として案内された滋賀県菩提寺P.Aから少し大阪寄りのP.Aに変更
されたようでした.
僕は間髪入れず座席横カーテンも,留め具を外し開けて視界を確保.
バスは名神藤森,京都駅,桃山台駅,新大阪駅で数名の乗客を降ろ
し,定刻より20分ほど早く阪急梅田三番街のバスターミナルに到着.
急いで降車し,まずは「伸び」と大きなアクビをして,既に朝の通勤ラッ
シュが始まった阪急梅田駅からJR大阪駅へ向けて,両足を引きずり
ながな歩き始めたのでした.

「昼夜兼行」など,もうすぐ42歳となるいまは,無理な相談なのか・・・
と,いう思いが頭の中を渦巻いていましたけどね!

投稿タイトルは「昼夜兼行は年齢と共に」のほうが合ってるんかも・・・