2013年10月13日日曜日

朝焼けの半沢直樹

 読書の秋,続編です.

半沢直樹シリーズ第3作まで,ようやく読破
しました.

読みごたえのじゅうぶんにある読書.
いずれも眠れないとき,徹夜で読み明かしま
した!身体にはよくありませんが(^_^;;)

さて,3作とも劇的な幕切れでしたが,3作目
「ロスジェネの逆襲」の作品文中に,「自称」
ロスジェネ3期生?の私の胸を強打した主人
公半沢直樹の「台詞」を下記に転載します.

鬱積した気持ちがかなり晴れました!
また今週も「頑張ります!」

【半沢からロスジェネの部下へ】
①「どんな時代にも勝ち組はいるし、い
自分の境遇を世の中のせいにしたところで、
結局虚しいだけなんだよ。ただし、
オレがいう勝ち組は、大企業のサラリーマン
のことじゃない。自分の仕事にプライドを
持っている奴のことだけどさ」

②「どんな小さな会社でも、あるいは自営業
みたいな仕事であっても、自分の仕事にプラ
イドを持てるかどうかが、いちばん重要なこ
とだと思うんだ。結局のところ、好きな仕事
に誇りを持ってやっていられれば、オレは幸
せだと思う」

③「仕事は客のためにするもんだ。ひいては
世の中のためにする。その大原則を忘れたとき、
人は自分のためだけに
仕事をするようになる。自分のためにした仕事は
内向きで、卑屈で、身勝手な都合で醜く歪んでいく。そういう連中が増
えれば、当然組織も腐っていく。組織が腐れば、世の中も腐る。わかるか?」


2013年10月3日木曜日

感極まれる読書の秋

先月28日に朝ドラ「あまちゃん」の放送が終わって,はや5日.
毎日,どれだけ疲れて帰宅しても,気分がすぐれない日でも,
この15分ドラマ録画の再生だけが楽しみ,だった自分にとって
さぞや,大きな穴がこころにポッカリ開いているのではないか?
との自前の予測などどこ吹く風!
翌29日日曜日から「読書の秋」を満喫しております(^o^)v

1冊目…凡そ僕の生き様をご存じの方
にとってみれば,左のような著書を手に
とることなど,想像もつかないことかと.
事実,僕がこの書に出会ったキッカケは
同業者が掲示板に書き込んだ「土地家
屋調査士が登場する小説がある」という
一行でした.実際5編の短編の3編目に
土地家屋調査士は登場したのですが,
この短編集に貫かれているテーマとは
特に関係も無く,そのシリアスな「虐待」
というテーマに最初は面食らいながらも,
一気に読み通したのです.要所要所で感極まりながら…


2冊目…同じ日曜日の夜,特に珍しい
ことではありませんが,なかなか眠りに
就けない中,思い切って寝床を抜け出
しこの2冊目に挑みました.
久しぶりの経済小説です.これまで幾度
となく節目節目で高杉良の著作を読み,
激励を受けてきたことは,前[大モリ]ぶろ
ぐ「不撓不屈」の頁で述べました.
僕としては初めての池井戸潤作品です.
NHK土曜ドラマ「七つの会議」でその「キレ」
のよさを味わっただけに期待に胸が膨ら
みました.もっとも,この著作を手に入れたのは昨年初め.
1年半以上「積読」だったわけですが…

さて15時間の間に,途中食事のための外出を挟んで,全く毛色
の異なる2冊の単行本を読んでみて,感じ取ったこととは?

誰しも,心に傷を負って生きている,ということ.

それでも,その傷を乗り越えて,自らの努力で乗り越え,人生を
切り拓いていく.

心の傷をどうしても掻き消すことが出来ず,悪循環のなかで生活
を続けてしまう.

どちらが,良い人生なのか?

人生に「良い,悪い」の線引きなど,そもそもありはしない.

と,僕は考えるようになってきました.