先月28日に朝ドラ
「あまちゃん」の放送が終わって,はや5日.
毎日,どれだけ疲れて帰宅しても,気分がすぐれない日でも,
この15分ドラマ録画の再生だけが楽しみ,だった自分にとって
さぞや,大きな穴がこころにポッカリ開いているのではないか?
との自前の予測などどこ吹く風!
翌29日日曜日から
「読書の秋」を満喫しております(^o^)v
1冊目…凡そ僕の生き様をご存じの方
にとってみれば,左のような著書を手に
とることなど,想像もつかないことかと.
事実,僕がこの書に出会ったキッカケは
同業者が掲示板に書き込んだ「土地家
屋調査士が登場する小説がある」という
一行でした.実際5編の短編の3編目に
土地家屋調査士は登場したのですが,
この短編集に貫かれているテーマとは
特に関係も無く,そのシリアスな「虐待」
というテーマに最初は面食らいながらも,
一気に読み通したのです.要所要所で感極まりながら…
2冊目…同じ日曜日の夜,特に珍しい
ことではありませんが,なかなか眠りに
就けない中,思い切って寝床を抜け出
しこの2冊目に挑みました.
久しぶりの経済小説です.これまで幾度
となく節目節目で高杉良の著作を読み,
激励を受けてきたことは,前[大モリ]ぶろ
ぐ「不撓不屈」の頁で述べました.
僕としては初めての池井戸潤作品です.
NHK土曜ドラマ「七つの会議」でその「キレ」
のよさを味わっただけに期待に胸が膨ら
みました.もっとも,この著作を手に入れたのは昨年初め.
1年半以上「積読」だったわけですが…
さて15時間の間に,途中食事のための外出を挟んで,全く毛色
の異なる2冊の単行本を読んでみて,感じ取ったこととは?
誰しも,心に傷を負って生きている,ということ.
それでも,その傷を乗り越えて,自らの努力で乗り越え,人生を
切り拓いていく.
心の傷をどうしても掻き消すことが出来ず,悪循環のなかで生活
を続けてしまう.
どちらが,良い人生なのか?
人生に「良い,悪い」の線引きなど,そもそもありはしない.
と,僕は考えるようになってきました.