2013年1月31日木曜日

金沢から直江津まで...

2年3カ月ぶりに購入したジャーナル
あっという間に、1月も晦日を
迎えました.これをあと11回分
繰り返せば・・・なーんてクダラ
ナイことを申すのは止めましょう.

2年前の5月から始めました
この[大モリ]BLOGをずーっと
お読み下さっている方々にとっ
ては,この鉄道ジャーナルの
テーマをご覧になって,
「あっ,またかぁ~」
と,お感じになることでしょう
ね,きっと.
でも,北陸新幹線が長野から
金沢までの延伸開業が2年後
に迫ってきた,となるといよいよ
他人事ではなくなってくるのです!

僕の父方のルーツをたどると,実は新潟県上越市浦川原区(旧浦川原村)
のそれはもう,山あいの今の季節ならとっても雪深い集落に行きあたります.
ここ数年は毎年一度は集落のはずれの墓地に佇む先祖代々の墓参りに
行っておりましたが,昨年は父の入院もあり,ついに行かずじまいでした.

整備新幹線・・・僕が改めてこと細かにご説明を差し上げるつもりはあり
ません.ただ,新幹線の開業と「引きかえ」に併行する在来線が,それも
儲からない在来線だけが,ことごとく地元自治体が出資する第3セクター
鉄道に転換(ようは経営の丸投げ・押し付け)させられています.
皮切りは北陸(長野)新幹線開業に伴う信越本線篠ノ井~軽井沢間の
しなの鉄道」への移管.国鉄最急勾配と「峠の釜めし」で有名な横川~
軽井沢間はなんと「廃止」されたことも記憶に新しいところです.よね?
今世紀に入ってからは,九州新幹線の開業=熊本県八代~鹿児島県
川内間,東北新幹線の開業=岩手県盛岡~青森県青森間が第3セク
ターに転換,もっというなら「運賃が跳ね上がった」そしてその全ての
経営が厳しい状態常態化しています.

今月号のジャーナルにも長野~金沢間の第3セクターへの移管の概要
が記されていました.
ついにきたか!
そう,思いました.
石川県:金沢~倶利伽羅間
富山県:倶利伽羅~市振間
新潟県:市振~直江津間と直江津~妙高高原間
長野県:妙高高原~長野間

このうち長野県の区間は,「しなの鉄道」が引き継ぐそうです.
鉄道(でなくても)地図をご覧くださればおわかりだと思いますが,長野~
篠ノ井間のたった9.3キロはJR東日本のまま(儲かる区間)で,残りの
長野~妙高高原(37.3キロ)+篠ノ井~軽井沢(65.1キロ)=102.4キロ
もの儲からないローカル線を「しなの鉄道」は経営しなくてはなりません.

もっと深刻なのは新潟県が運営する「えちごトキめき鉄道
市振(いちぶり、と読みます)~直江津間59.3キロはJR西日本,直江津
~妙高高原間37.7キロはJR東日本からの移管で,沿線に県庁所在地
に匹敵するような都市圏がない!ズバリ「過疎地」を結ぶ路線です.

さらにもっとも深刻なのは,直江津(正確には犀潟)~十日町~六日町
(~越後湯沢)を結ぶ「北越急行(通称「ほくほく線」)」.
金沢~富山~直江津~越後湯沢(乗り換え)~上越新幹線~東京の
ルートのために設けられた超・高規格第3セクター鉄道なのです.
特急「はくたか」が全速力時速160キロで猛烈に駆け抜けるほくほく線.
そのほくほく線に僕のルーツの最寄駅「うらがわら」があるのですが,
あまりに超高速で特急はくたかが通過するモノですから,ホームには
危険過ぎて立っておられません!
そして,超・豪雪地帯.そして超・過疎地域・・・

新幹線が金沢まで走る!ひきかえに,金沢~越後湯沢を超・高速で
結ぶ,僕も墓参の際には,やむを得ず金沢で乗り換えて直江津まで
乗車する列車が当然廃止される.
残された第3セクター鉄道の運命やいかに・・・

今月号の鉄道ジャーナルの特集は,祖父・父,そして僕が大阪から
直江津までの,「思い」をつなぐ線路の行く末を,あまりにも厳しく描写
しています.暗澹たる気持ちに覆われてしまいます.

そこまでしてでも・・・新幹線は必要なのでしょうか?

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