2013年6月11日火曜日

浅く掘っては意味がない!?

昨日今日と,大変蒸し暑く,難儀しておりますがいかが
お過ごしでしょうか?
しばらく鉄道ネタが見当たらず,いよいよ本格的に東北
か九州にまで足をのばさなくては,ならなくなりました.

が,今日も鉄道ネタでなく,僕としましては,Weblog上で
taboo視しております「仕事ネタ」でお付き合いください.












皆さま,道端と家や会社の敷地との境目に上の写真の
ような標識のようなものが,ヒョコッと顔を出しているのを
ご覧になったご記憶がおありかと思いますがいかがで
しょうか?
「えっ?そんなモン,見たことない!」とおっしゃるそこの
あなた!それが正常ですのでご心配なさいませんよう.

これは「コンクリート杭」というもので矢印の先の杭の角
や十字の真ん中が境界点を示しています.実は日本で
は,土地の境界には大きく3種類に分別されていて・・・
などという話は,まったく面白くもなんともありませんので
記述は控えますが,もしご興味のある方!? は,お近くの
土地家屋調査士にお尋ねくださいませ.
実はあまり知られていないのですが,土地の境界につい
ては,弁護士さんも裁判官も,測量士さんも専門とされて
いないのですョ.意外でしょッ!?

さて,このコンクリート杭は,土地と土地の本来ある境界
が現地の測量や調査,地権者等の立会で明らかになった
とき,いよいよ埋設するものなのですが.
僕は,全く個人的に,このコンクリート杭の埋設作業が,
もっともハードな作業だ,と感じております.
まず,地面に穴を掘ります.当たり前のようですが,細く
深い穴でないと,地面とコンクリート杭を接着するモルタル
(セメント+砂)が非効率に大量使用してしまいます.この
細く深い穴を掘る作業がなんと申しましても,体力を消費
するのです.

実は昨日,東大阪市で測量作業のあと,陽も傾いたころ
から滋賀県守山市の現場でコンクリート杭埋設作業にと
りかかり,日没の頃には作業した二人はドロドロ・ヘトヘト
になって,現場をあとにしたのでした・・・












真上から撮影した赤く着色されたコンクリート杭.
これは,旧・日本国有鉄道の線路敷きの境界(点)を
示すコンクリート杭です.
僕も20代の後半,旧・日本国有鉄道の線路敷きの境界を
測量する機会がございまして!
この国鉄仕様のコンクリート杭!
とてつもなく重いのです!それはもう半端な重さではあり
ません(>_<)!大人二人で運ばないと腰を痛めてしまいます.
線路に入って,測量~♪なーんて,ルンルン気分でしたが.
最終工程でこの重量級コンクリート杭を埋設する作業で,
一気に顔つきが変わったのを,今でも覚えております.
れているのです.

よく地面とにらめっこをし,キョロキョロしながら道を歩いて
いる人,電車の車窓で,やたら線路際のコンクリート杭を
目で追っている人を見かけましたら.
決して「変な奴」とお思いにならず「あぁ,土地の境界の測量
専門にしている人なんかなぁ!」とご認識下さいませ.
※土地家屋調査士、と申しますm(_ _)m


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