お過ごしでしょうか?
しばらく鉄道ネタが見当たらず,いよいよ本格的に東北
か九州にまで足をのばさなくては,ならなくなりました.
が,今日も鉄道ネタでなく,僕としましては,Weblog上で
taboo視しております「仕事ネタ」でお付き合いください.
皆さま,道端と家や会社の敷地との境目に上の写真の
ような標識のようなものが,ヒョコッと顔を出しているのを
ご覧になったご記憶がおありかと思いますがいかがで
しょうか?
「えっ?そんなモン,見たことない!」とおっしゃるそこの
あなた!それが正常ですのでご心配なさいませんよう.
これは「コンクリート杭」というもので矢印の先の杭の角
や十字の真ん中が境界点を示しています.実は日本で
は,土地の境界には大きく3種類に分別されていて・・・
などという話は,まったく面白くもなんともありませんので
記述は控えますが,もしご興味のある方!? は,お近くの
土地家屋調査士にお尋ねくださいませ.
実はあまり知られていないのですが,土地の境界につい
ては,弁護士さんも裁判官も,測量士さんも専門とされて
いないのですョ.意外でしょッ!?
さて,このコンクリート杭は,土地と土地の本来ある境界
が現地の測量や調査,地権者等の立会で明らかになった
とき,いよいよ埋設するものなのですが.
僕は,全く個人的に,このコンクリート杭の埋設作業が,
もっともハードな作業だ,と感じております.
まず,地面に穴を掘ります.当たり前のようですが,細く
深い穴でないと,地面とコンクリート杭を接着するモルタル
(セメント+砂)が非効率に大量使用してしまいます.この
細く深い穴を掘る作業がなんと申しましても,体力を消費
するのです.
実は昨日,東大阪市で測量作業のあと,陽も傾いたころ
から滋賀県守山市の現場でコンクリート杭埋設作業にと
りかかり,日没の頃には作業した二人はドロドロ・ヘトヘト
になって,現場をあとにしたのでした・・・
真上から撮影した赤く着色されたコンクリート杭.
これは,旧・日本国有鉄道の線路敷きの境界(点)を
示すコンクリート杭です.
僕も20代の後半,旧・日本国有鉄道の線路敷きの境界を
測量する機会がございまして!
この国鉄仕様のコンクリート杭!
とてつもなく重いのです!それはもう半端な重さではあり
ません(>_<)!大人二人で運ばないと腰を痛めてしまいます.
線路に入って,測量~♪なーんて,ルンルン気分でしたが.
最終工程でこの重量級コンクリート杭を埋設する作業で,
一気に顔つきが変わったのを,今でも覚えております.
その線路は現在高架化されて,おおさか東線として営業さ
れているのです.
よく地面とにらめっこをし,キョロキョロしながら道を歩いて
いる人,電車の車窓で,やたら線路際のコンクリート杭を
目で追っている人を見かけましたら.
決して「変な奴」とお思いにならず「あぁ,土地の境界の測量
を専門にしている人なんかなぁ!」とご認識下さいませ.
※土地家屋調査士、と申しますm(_ _)m
0 件のコメント:
コメントを投稿