2014年4月13日日曜日

アプト式日本最急勾配!

お昼前にSL急行は大井川鉄道本線終点の千頭駅に到着.
ここから先はトロッコ列車「井川線」に乗り換えます.
ちなみに井川線は千頭~
井川間約25キロ,標高差
368メートルを登り切る,
片道所要約1時間50分の
けっこう乗りごたえのある
路線です.ただし,暖かく
ない季節の利用は決して
おすすめいたしません・・・
沿線の桜はちょうど見頃を迎えていました.今年は地元で
ゆっくり桜見物を楽しまなかったので,ちょうどよかった!
少し始まった桜吹雪とお茶
畑の実に見事なコントラスト
に,しばし見とれましたね!

さぁいよいよ今日のメイン!
千頭から6駅目,写真のア
プトいちしろ駅から次の長島
ダム駅までの約1.5キロが
日本で唯一となったアプト式
鉄道の日本最急勾配区間と
なります.
列車の後ろ(坂の下側)にア
プト式電気機関車を2両連結
しその後押しをうけてぐんぐん
90‰(自動車道の9%!)の
ものすごい急勾配をよじ登っていきました!左の写真でトンネ
ルに通じるその90‰の急坂具合が伝わりますでしょうか!

この大井川鉄道井川線は,
元々中部電力の水力発電
所建設の資材運搬のための
専用線だったのを,大井川
鉄道が借り受けて,こちらも
ほぼ観光客がメインの輸送を
行っています.沿線の線路敷
土地の境界標には「中部電
力」の立て札がありましたので.富山県の黒部峡谷鉄道も有名
な(観光)トロッコ鉄道ですが,
こちらも関西電力の黒四ダムを
建設するための資材運搬の路
線からスタートしていますから,
トロッコ鉄道+ダム建設はセット
なんですね!
※アプト式の解説はWikipedia
ご参照ください.

上の写真はやっとこさたどり着いた終着駅井川駅.この駅には
一日に4本の列車しかやってきません.右に分岐する線路は,
閉鎖されたトンネルに通じており,Google Mapによるとこの先の
中部電力の水力発電所に通じているみたいです.
SL急行に乗っていた頃(下流)の大井川は悠然と流れていました
が,井川線も終着駅に近づくと急峻な渓谷を進む車窓に変貌し,
これも珍しい湖上(ダム湖です)にある駅や,周囲に全く人気のな
い秘境駅,水面からの高さ100メートルの橋を渡ったり,と.
「盲腸線」ゆえに,同じスリルと車窓が行きと帰りで「2度」楽しめる!

そんなローカル線の旅も,たまにはいかがですか?
奥大井湖上駅

【4月6日(日)の行程】
金谷9:01→新金谷9:05 普通電車
新金谷10:38→千頭11:51 SL急行
千頭12:28→井川14:18 トロッコ列車
井川14:49→千頭16:34 トロッコ列車
千頭16:51→金谷18:01 普通電車

けっこう体力勝負な面もありますけど(^_^::)))!

※ちなみに「あゝ碓氷峠」のページでご紹介した旧国鉄最急勾配
だった「横軽」区間も,昭和38年までは「アプト式鉄道」でした.
全線全駅鉄道の旅5東海道JR私鉄1900キロ(小学館)
1990.11.10発行 172~173P.






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