りました.
6年ぶりに...と申しますのは,99年に初めて三重県鳥羽市相差町
の民宿にお世話になって以来,07年の5月を最後にほぼ毎年,
その民宿で美味しい,それはそれはおいしい,大阪では同じお金を
支出しても「絶対に」味わえない「魚料理」を楽しんでおりました.
あれから6年・・・
ようやくと申しましょうか?ようやくその気になったから,とでも申しま
しょうか?先週,2人で一緒にその民宿を訪ねることになったのです.
往路,まずはオプションで「榊原温泉」の源泉につかります!
近鉄大阪上本町駅から宇治山田行き急行の先頭座席に陣取ります.
榊原温泉口までの所要1時間40分,ずっと前方展望を楽しみました!
大阪~奈良府県境,奈良~三重県境,そして布引山地・青山峠を越え
る急勾配が連続する「勾配マニア」の僕にとってはアップダウンを繰り
返す線路と運転士のハンドルさばきから片ときも目が離せない100分
間だったのです!
1000分の33m,33‰(自動車道でいう3%)の急勾配を下るとき,
「勾配抑速ブレーキ」という普通に駅に停車するときに使うブレーキとは
別の特別なブレーキ(自動車でいうと...エンジンブレーキと似たイメージ)
を効かせながら80~100km/hのスピードを保ちながら走行します.
日常の大阪環状線の電車では,絶対に味わえませんが,4年前に阪神
なんば線が開通してから,特別に40‰の勾配が設けられましたので,
身近に「勾配抑速ブレーキ」を楽しめるようになりました(僕は、ですが)!
さて,榊原温泉口の駅前には,源泉の温泉旅館に向かう送迎バスが,
既に停まっていました.雨天の12時過ぎの送迎バスの乗客は僕たち
2人のみ.10分ほど山道をクネクネ通り抜けますと,榊原温泉の小さな
温泉街にたどり着きます.
その源泉の日帰り入浴料は2時間で1000円.往復の送迎バス代込み
と思えば決して高くはないと思います.そして何よりも,湯温33度ほどの
源泉かけ流しの湯船は,是非是非おススメさせていただきます!
熱いお風呂が苦手な僕は,この源泉のヒンヤリ具合が最高に気持ちが
いいのです!一時間,源泉につかりっぱなし!でも不思議!?と身体は温
まってくるのですょ!!!
温泉旅館滞在2時間,送迎バスで榊原温泉口に戻り,さきほどの急行か
ら3時間後の宇治山田行き急行(1時間に1本だけです)に乗り,宇治
山田で賢島行きの各駅停車(ワンマン運転)に乗り換え,鳥羽を通り過ぎ,
「松尾」という小さな無人駅で下車します.
相差(おうさつ)町の最寄駅.
あらかじめ到着時間を連絡していますので,民宿の板長さんが自家用車
で迎えに来てくださっています.国道から分かれた細いクネクネした県道
を抜けること約20分,6年ぶりに相差の民宿にやってきました!
おかみさんが「ようこそまたいらっしゃいましたぁ~」と以前と変わらぬ
口調と優しい笑顔で迎えてくださいました.この日の泊り客は僕たち家族
2人のみ.ちょっとだけ申し訳ない気持ちになりました...
この民宿に初めて泊まったのはもう14年前の1999年9月30日.
大学の同じゼミの男3人でやってきました.
テレビで「茨城県東海村臨界事故」の臨時ニュースが大々的に報道され
ていたので,余計に印象に残っているのです.
翌2000年に結婚してからも毎年通いました.両親や妹夫婦,祖母と一
緒に来た年もありました.父と二人だけのことも・・・
いつもおなか一杯になります!
当然です!それが目的で相差までやって来てるんですから!
ところが,齢40を過ぎ,ほんの少しだけ贅沢をしようかなぁ.
6年前からずーっと「僕」が原因で相差に来られなかったので,お詫びと
感謝の気持ちを込めて,いつもよりほんの数千円だけ高いコースを予約
していました.
まぁ14年目にして初めて食べました!
下の写真をご覧ください!
「アワビのステーキ」
あ~,こんなん食べたことない!
一生,忘れることはないと思います!
に,してもです!

20代から30代半ばまで通い続け,食
べ続けたこの民宿のお料理!
満腹にはなりましたが,「まだイケる!」
と感じることもしばしば.
ところが・・・少しコースを変えたためか
品数が多い?6年前までのようにガツ
ガツと食べられない?
「なんで?なんで?」
動揺の色が走る2人の顔.
わかってしまったのです.
気がつけば,2人とも40歳を超えています.
明らかに胃に収まる食事の量が,縮小しているんですね・・・
もちろん,僕は残さず全て平らげました.でも・・・
「次回からは元のコース(一泊二食1万数千円)に,戻そう」
珍しく二人の意見が一致をみました.
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