ご無沙汰しておりました(^_^;)
投稿のテーマを「駅」にするか,「物語」にするか,「直線」にするか,「空に」...
悩んでおりましたが,結局「蒸気」機関車を選択いたしました.
上の写真は昨年9月に訪ねた名古屋の「リニア・鉄道館」に展示されていた
SLの写真の一部です.
時折深夜の時間帯の番組表に目を向けますと(もちろんNHKのみですが),
NHKアーカイブス、なる番組の中にSLの走行シーンを集めた番組(西日本編・
東日本編,各30分)がございまして.
もちろん録画したものを再生したわけですが,これがなかなか「秀逸な番組」
でして!ご覧になりたい方は,個人的にご連絡くださればDVDに落としたモノを
お送りさせていただきます!
さて,もちろん僕自身はSLが現役で走行していたシーンなど記憶にありません.
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カラーブックス152「蒸気機関車」S45.11.1八刷発行(保育社) |
ですが,その番組で力走するSL.
動力源は石炭を燃やした火力と水蒸気.
皆さん,周知の事実ではありますが,石炭と水だけで走るのです.
※厳密にはほかの動力源もありえましょう(線路に撒く砂や照明器具)
そこで僕は「ふと」考えたのです.
物心がついた頃から何気なく乗っている大阪環状線(電車).
線路の上には必ず架線(電線)があり,電車はパンタグラフから電気を取
り込み,モータを回してようやく電車が動きます.
架線に電気を流すためには,送電設備が必要ですし,電力会社が火力・
水力・(原子力)ほかの燃料を用いて発電する設備がなくては話になりま
せん.
SLの車輪を動かすための連結棒とピストンなど,複雑な構造ですが,蒸気
の圧力」を活かして車輪を回す!なんと,原始的で自然に近い動力車な
んだろう!と感動を覚えずにおれませんでした!
原子力発電に伴う「核のゴミ(高レベル放射性廃棄物)」を受け入れる都道
府県がない,とたったいまのRadio Newsからも聞こえてきます.
当然でしょう!
僕自身が「電気の世代」ですから,偉そうなことは何一つ言える立場では
ありません.
電気が発明される以前に暮らしを営んでいた時代に思いを馳せると....
想像もできませんが,なにか現代の僕たちは「忘れている」のではないか?
SLが力走する映像に目を奪われながら,「ふと」そう考えたものですから・・・
※ちなみにカラーブックスに写っている「呉線・忠海(ただのうみ)駅」(広島県)
今年の大河ドラマで中井貴一さんが演じた清盛の父「平忠盛(ただもり)」に
由来する駅名だそうです.