2012年12月27日木曜日

「恩恵」を受けていても

前頁に続いて同日付の夕刊記事からの話題ですm(_ _)m
僕にとっては極めて心外な記事でした!その全文を引用します.

平清盛の視聴率過去最低
■NHK 23日に終了したNHK大河ドラマ「平清盛」の全50回の平均
視聴率が関東地区で12.0%、関西地区で11.6%といずれも過去最
だったことが25日、ビデオリサーチの調べで分かった。これまでの
低は、関東は「花の乱」(1994年)の14.1%、関西では「春の波濤」
(85年)も13.0%。昨年の「江~姫たちの戦国~」は関東で17.7%、
関西で17.8%だった。「平清盛」は1月の初回放送後に井戸敏三兵庫
県知事が「画面が汚い」と批判した独特の演出のほか、複雑なストー
リー展開が視聴者に敬遠されたとみられる。

明けて翌朝刊のピックアップ記事

「平清盛」で観光客増
兵庫知事「画面変わらず」
 兵庫県の井戸敏三知事は25日の記者会見で、NHK大河ドラマ「平
清盛」について「観光客数の増加につながった」と評価した反面、内
容については「一視聴者として分かりにくかった」と話した。
 観光客数が昨年比で5割以上増えた観光地があるとして井戸知事
は「注目を集めたのは確かで、感謝している」と述べた。今年1月の
放送開始後に「画面に鮮やかさがなく汚い」と批判し話題となったが、
「あれだけ注文したのに、最後まで変わらなかった」と振り返った。

・・・・・・・・・(-_-;)

以下は徹底的に私見です.
平家、が主役だから?」の頁,及び1月に突如閉鎖した前[大モリ]ぶ
ろぐの最終頁「大輪田泊」でも,井戸知事の批判発言をさらに「批判」
しました.僕個人が2007年「風林火山」以来の大河ドラマ視聴である
ことも既述のとおりです.

まず,「画面が汚い」から考えてみましょう.
僕は子の頃から不思議でした.最近は少なくなったテレビ「時代劇」の
夜のシーン.撮影上とはいえ,どう考えても「ライトに照らされている」
室内や路地のシーン.子ども心に疑問を感じていましたよ!
だって!」そうでしょう!電気のない時代,蝋燭や薪の灯りしかない
時代のハズなのに「何でこんなに明るいの?
前段の夕刊記事に「独特の演出」とありますが,私見は徹底的に時代
考証を重ねた結果だ,とみます.これまでの時代劇が明る過ぎた!
のです.出演の役者がキレイ過ぎた!のです.

次に,「複雑なストーリー展開」について考えてみましょう.
歴史は単純ではありません.当たり前です.
光のあたる「勝者側の歴史」,その常道として悪役として影を負わされ
る「敗者側の歴史」.勝者・敗者にかかわらず,後世に伝えられる歴史
必ず歪曲されていることも周知の事実です.
つまり,複雑なのではなく「敗者側の歴史」だから,悪者としての先入
そもそもテレビをみる目が曇らされているだけに過ぎません

但し,大河ドラマも「ドラマ(演劇・芝居)」ですので,100%歴史の真実
を再現している訳ではありません.そんなこと,そもそも誰がプロデュー
サーであっても,誰が演出しようとも不可能です.現に「京(公家)ことば
」は徹底的に再現されていませんでした.これも現代の言語学からは,
平安末期の「話し言葉」を再現するのが不可能だから,でしょう.

つまり,兵庫県知事の発言は,「金儲けには役立ったけど,所詮,平家
(今風に言う「負け組」)の物語やから,悪口言うても大丈夫やろう」とい
う凡そ元・中央官僚らしい狡猾で浅はかな発想に基づいている,と自ら
開陳している.「僕は」そう,断言します.

まっ,知事だろうが誰だろうが,何を考え,何を発想しても「内心は自由
なんですけどねェ・・・(-_-;)

0 件のコメント: