2012年4月1日日曜日

「X軸」は北?南?

BLOGをお休みしていた2月の20日月曜日.
僕は,数年ぶりに「N700系」のぞみ6号に乗って,横浜に向かいました.
その日は快晴で,実にくっきり鮮やかな富士山を車窓越しに眺めることが
できたのです!
目的地は「関内ホール」という大きな施設,公開講座「東日本大震災より学ぶ」
を聴講したくて新幹線に乗ったわけです.

3.11から1年が経過しましたが,僕は関西在住なので正直なところ,いまひとつ
震災の実感が湧いてこない,ということで上記の公開講座に臨みました.

第1部 講演「土地家屋調査士が体験した震災~現状と課題~」
第2部 講演「大規模災害に備える防災・減災まちづくり」
第3部 講演「測地成果2011と境界復元」

内容は僕にとってショッキングの連続でしたが,印象に残った3点を以下に.

①最大地点は,水平方向に5.85m東に移動,垂直方向1.5m地盤沈下!
②仙台市の地上地下構造物,駅,ビル,道路が全て3m移動している!
③首都圏直下は、3つのプレートが重なり合う巨大地震の発生源である!



ところで皆さん,中学生の数学で1次関数とそのグラフを学ばれましたが,
縦軸横軸のどちらがX軸Y軸だったかご記憶でしょうか?

先に結論を申しますと,測量の世界では縦軸がX軸(南北方向),Y軸は東西を
表します.数学とは反対ですね!
まぁ,それはともかく,大雑把に申しますと,①ある地点のY座標値が+5.85mと
いう,俄かには信じがたい数字を提示され,思わず絶句しました.
東京にある「日本経緯度原点」もこの度の大地震で東へ27cm移動したそうです.

僕が大学4回生の後期試験初日の早朝に発生した「兵庫県南部地震」.
あの地震でさえ,水平移動距離は数十センチといいますから,いかにこの度の
大地震の威力が巨大であったか,もう想像を絶します><;